バルブクリアランス調整
バルブクリアランスとは、
給排気を行うためのバルブを押すロッカーアームと、
バルブの接触部に隙間を設けてあって、
この隙間を調整することです。
なぜ隙間が設けてあるかというと、
エンジンが熱くなったときに、金属が膨張するために、
バルブもほんのすこし長くなります。
もし隙間がなければ、バルブが長くなると、
給排気口がいつも少し開いてしまうことになります。
給排気漏れに伴い、圧縮比が下がり、
効率的な燃焼を行うことができなくなります。
逆に隙間が大きすぎると、給排気口はほんの少し
開きが少なくなり、バルブとロッカーアームの
ぶつかる音が大きくなってしまいます。
自分のスーパーカブの場合は、その隙間は
給排気共に0.05mm±0.02mmです。
エンジン音が大きくなったり、燃費が落ちたときには、
バルブクリアランスの調整を行います。
専用工具はタペットレンチ(左)とタペットアジャストレンチ(右)を使用します。

その他に準備するものは、17mmのメガネレンチとエンジンオイルと
新品のOリング×2とシックネスゲージ(0.05mm)です。
バルブクリアランス調整の方法は次のとおりです。
- エンジンが35度以下の冷間で、風などが吹いていない(埃が飛んでいない)ときに作業をします。
- バルブアジャストホールキャップを外します。


- キャップについているOリングをピンセットで外します。
- ギアチェンジペダルとL.クランクケースカバーをはずします。
- フライホイールを回して圧縮上死点を探します。L.クランクケースのあわせマークとフライホイールの「T」マークをあわせます。ぴったり合わない場合は、一番近いところであわせます。このときに、ロッカーアームを押してみて、ほんのカチカチッて程度の遊びがあることを確認します。もし、遊びがなければ、フライホイールをもう一周させて、再度遊びがあるかを確認します。遊びがあれば、その位置が圧縮上死点です。

- 現在のバルブクリアランスを測定します。が、シックネスゲージがなかなか隙間に入らないと思うので、測定する時間がもったいので、さっさとロックナットを緩めて、調整してしまったほうが早いです。
- タペットアジャストレンチでロックナットをゆるめます。結構、力がいります。
- シックネスゲージが入るくらいまでロックナットを緩めてアジャストスクリューも緩めます。


- シックネスゲージをいれて、アジャストスクリューをタペットレンチで締めます。
- シックネスゲージを軽く引っ張ると、ちょっと重いが引き抜けるぐらいのところで、アジャストスクリューをセットします。

- タペットアジャストレンチをセットして、タペットレンチでアジャストスクリューを固定したまま、タペットアジャストレンチでロックナットを9N・mで締めます。このとき、シックネスゲージはつけたままです。くれぐれもアジャストスクリューが供回りしないようにタペットレンチでしっかり固定します。かなりバルブクリアランスはかなり微妙な隙間なので、ちょっとでも供回りしたら作業はやり直したほうがよいです。
- ロックナットを締めたら、シックネスゲージを抜きます。もし、シックネスゲージが抜けなかったり、思ったより重い力をかけないと抜けないときは、アジャストスクリューが回ってしまったということなので、もう一度、ロックナットを緩めて、作業をやり直します。

- バルブアジャストホールキャップに新品のエンジンオイルをつけたOリングを取り付けます。Oリングにシリコングリースではなく、エンジンオイルを塗りましょう。シリコングリースではエンジンの温度には耐え切れません。
- バルブアジャストホールキャップのネジにもエンジンオイルをつけて、エンジン側の埃もしっかりと除去して、バルブアジャストホールキャップを12N・mで締め付けます。
- L.クランクケースカバーとギアチェンジペダルを取り付けて、終了です。
ちなみに、下側の排気側のタペット調整をする時は、エンジンオイルがドバっと落ちてきますので、下に何かをひいて作業したほうがよいです。
バルブクリアランス調整の結果、エンジンの音は、大げさにいうとジェット機のような音がするようになりました。ちょっと大げさすぎました。
ごめんなさい。なんというか、密度がつまったような音になりました。
とにかく、音が変わりました。走った感じは、全然変わって軽くなりました。
最初、トルク感がなくなったような気がして、失敗したかなと
思ったのですが、エンジンが暖まった後は、
加速が前より鋭くなったような気がしました。
燃費はこれから様子を見てみます。
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